110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

英の新高速鉄道トラブル続発、日立の車両水漏れ

英の新高速鉄道トラブル続発、日立の車両水漏れ
10/17(火) 10:37配信 読売新聞
 【フィレンツェ=戸田雄】16日に営業運転を開始した日立製作所の英国の都市間高速鉄道向け新型車両で、遅延や水漏れなどのトラブルが相次いでいたことがわかった。
 問題が起きたのは、新型車両が初めて営業に使用された「第一号車」。英南西部の駅を午前6時に出発する予定だったが、技術上のトラブルのため25分出発が遅れ、ロンドン市内の駅への到着も約40分遅れた。
 さらに、客室天井の空調機器が故障で水漏れを起こし、客室がずぶぬれになったという。第一号車には、グレイリング英運輸相も乗車していた。
 こうしたトラブルは英メディアも報じ、BBCは「英国の新高速鉄道の門出に暗い影を投げかけた」と指摘した。

 コメントでは、最近の神戸製鋼所の事件などを引き合いに出す人もいるが、自分としては、『海自最新鋭機、仏にたどり着けず 関係者「恥ずかしい」』の記事などの方を思い出した。
 「海自~」の記事のコメントでは、「2機のうちの1機が到着しなかっただけなのだからたいしたことはないし、直せば良いのだ」というようなコメントがあった。
 私見ながら、昭和のころに同じような状況があったなら、どんなに無理しても2機飛ばそうとしたと思う。
 何故かって、いみじくも軍事用だからその安定性を誇示したいじゃない、だって、緊急発進のときに飛べなかったらねぇ?
 (でも、今回、この記事を検索して見ると、どうも、製造メーカーもそれ程売り気がなかったようなのだ、どうもこのあたりがこの事件では真相だったようだ)
 

 さて、実際に日本は産業構造が変化しており、以前の「神のような品質の製品」を作る状況からは随分変わってきている。
 人材もいなくなったし、最後の組み立てなどは国内で行っていない場合が圧倒的に増えた。
 すなわち、日本製造業の持つ、過去のクオリティ(幻想、神話)は残念ながらもう出せないと思った方が良い。
 日本品質はまだ残るだろうが、それに追いつく形で、真面目にものづくりをしている国の工場(現場)が今後伸してくるだろう。