110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

マッカーシズムというのがあって

マッカーシズム(英: McCarthyism)とは、1950年代にアメリカ合衆国で発生した反共産主義に基づく社会運動、政治的運動。アメリカ合衆国上院(共和党)議員のジョセフ・マッカーシーによる告発をきっかけとして「共産主義者である」との批判を受けたアメリカ合衆国連邦政府職員、マスメディアやアメリカ映画の関係者などが攻撃された。
共産主義者に対する思想取り締まりである赤狩りだけでなく、リベラル狩りの側面もあった。
 ちなみに、岩波文庫版で、これの顛末を書いた本が出ている。

 いわれの無い者までが共産主義のレッテルを貼られて糾弾されたりしたらしい、当然、有能な人材も政治から遠のいたりして、政治的には不調の時代でもあったらしい。
 まぁ、米国の50年代だから、そうは言っても持ちこたえただろうが…
 こんなバカなことはふつう起こらないよなと思っていると、起こった。
 それも日本で。
 例の「セクハラ疑惑」だ。

 例え、それが事実であろうとも、裁判で争う姿勢を見せている限りは、断罪できないはずなのに、あたかも、福田氏は確定犯のように見える報道だ。
 万が一にも裁判で、例えばやらせだったたり、それでなくとも、セクハラとは認められないとされたらどうか?
 いや、もし、福田氏が件の女性アナウンサーと和解して慰謝料を支払って終結したらどうなのか?
 福田氏をダシに使ったすべての報道機関に対して名誉棄損の対応ができるだろう。
 多分、彼の退職金を大きく上回る費用を全体として支払わねばならないだろう。

 今持って不思議なのは、いわゆる人間の作り出した社会で、法律というルールを作っておきながら、そのルールに基づいても真偽がはっきりしない事をもとに、直接間接を含めて、いわゆる芸能人のようにある程度プライバシーをされけ出すことを容認している人ではない、いわゆる一般人を言葉は悪いが袋叩きにしている状況がどうなのか。

 マッカーシズムというのが、かつてアメリカでありまして、昔は、笑い話だったんですよね、日本では起こらないって、でもね、油断していたら起きちゃったんですよね。

 昔、原爆を落とされた国がありました、だから、そういう核利用については他国の何倍も神経質で事故なんて起こりようがないんですよ。
 そう思っていました。
 ところが、世紀が変わったら、なんのことはない。
 天災だということで同情の余地はありそうですが、最大の核関連事故「レベル7」なんてのを引き起こしたんですよね。

 まぁ、古い日本人の方なら、こんなことを書いても納得いただけるでしょうね「諸行無常」だってね。
 だからって変わっても良いんだ…というわけではないんですよね、良い状況をは努力しないと維持できないんですよね。
 そんなこと、皆どこかに忘れてしまったんですかね?