110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

考えるところがたくさんある

踏切で手を振り合図の車いす女性、はねられ死亡
5/3(木) 21:24配信 読売新聞
 3日午後7時5分頃、山梨県山梨市正徳寺のJR中央線山梨市―春日居町駅間の踏切で、電動車いすの脇に立っていた同市山根、最賀まさえさん(85)が、新宿発松本行き特急あずさにはねられて死亡した。
 事故直前、最賀さんが電車に向かって手を振る姿を運転士が目撃しており、日下部署は、車いすが何らかの原因で踏切内で立ち往生したとみて調べている。
 発表によると、車いすは、4輪でハンドルが付いた「シニアカー」タイプ。最賀さんは車いすに乗って踏切を渡ろうとしていたとみられる。運転士は「女性が手を振って合図を送ってくるのが見え、ブレーキをかけたが、間に合わなかった。女性は車いすを後ろから押そうとしていたようだ」と話しているという。
 JR東日本八王子支社によると、現場の踏切は幅約2メートル、長さ約10メートル。遮断機と警報機は正常に作動していたという。

 シニアカーは高齢者(障害者)などで、車椅子生活者が介添者不要で移動ができるので、心理的な独立に貢献する機械として、ある面評価しているのだが、反面、その利用により、他の歩行者に対しては交通強者になっていることに気づかない(ふつう気づかないよね?)ことや、本事件の様に、例えば、電池切れや、段差にはまったりした場合、重量があるので、自力で復帰できない可能性が強いことがあるだろう。
 月並みだけれども、便利な機械にもリスク(中には致命的な)はあったりするのだ。
 (米国で電子レンジに生身の猫入れて乾燥させようと思ったら死んでしまったので裁判を起こし驚くほど多額の賠償を当時の日本メーカーから得た事件を…思い出した、メーカーにとっては青天の霹靂、そのメーカーも今は…)

 本事件の当事者は、その時何を思ったのだろう?
 自分の足(シニアカー)が失われる可能性か、はたまた、社会的な迷惑の可能性か、それとも…
 子供もそうだろうが、高齢者は、一般の人の目線では見えないところに、危機が潜んでいる。
 そういうことは、これから顕在化していくだろうから、少しでも良くなるように対応していかなければならないだろうね。