110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

菅直人を見直す

 本日のサンデーCROSSは原発問題で主ゲストに菅直人が出てきた。

 菅さんは、今まで、政治家として酷評されていることも多く、自分もそういうイメージを持っていた。
 それが、本日のこの問題についての発言を聞く限りでは、非常に真っ当な意見を述べている。

 先入観とうのは危ういものだ。


 それと、意図的か無意識的かは別として、世論により作られたイメージというものに、いかに拘泥されやすいかに気づくことになった。

 私的な意見だが、日本の世論、またはそのポピュリズムにより動かされている政治が、いわゆる文系の考え方になっているのではなかろうか?
 細かい仕様や数字が苦手なので、とにかくイメージで善悪を判断する。
 今回の議論には、菅氏を含め理系の考え方をもつ人が多かった、それが、今までとは少し違う視点を出していたと思うのだ。

 今回、立川しららという落語家が、「代替エネルギーと一言で言われても私たち庶民には具体的にわからない」みたいな意見とか、「凄い人が出てきてこの問題を解決してほしい」のような意見は、現在の世論の(文系な)傾向の様に思えるのだが、そこに大きな問題点があるのかもしれない。
 (まぁ、理系な考え方だと、例えば、安全性で一つでもある基準をクリアするまでは絶対に認可されないとかの、逆に面倒な問題もあるだろう、そういう短期的に融通の利かないところはあるけれども、中長期的には安全策になる場合が多いはずではあるよね)

 たとえば番組中で言われてこおだけれども、現在の原発の発電量は、ソーラーパネルなど再生可能エネルギーよりも割合が低いとか、様々なリスクを考えれば、原発コストは経産省の発表より高いとか、そういうことが認知されていないよね、何故かわからないけれども?
 でも、そういうソーラーパネルのような草の根的な動きは、大きな動きを司る官庁には、ある面いやな動きだし、認めたくないところでもあるかもしれないね。
 例えば、このまま、ソーラーパネルのうちが増えれば原発いらなくなるとかいう結論になると、今まで進めてきたヒトモノカネは何だったのと糾弾されるからね。
 だから、そういう意味では、現在の日本で失われた民主主義をもう一度呼び覚まさないとね。
 といっても、とりあえず、もう一度、選挙があったら投票しようよってことだけれどね。
 かくいう私も先回の選挙では投票を放棄した、やっても無駄だと思ってしまえば、あとは他力だ。
 その他力論を端的に表したのが、ご本人はどういう思いなのかわからないが、立川しららの「すごい人…」というh発言だね。
 
 そして、それをうまく手玉に取ったのが安倍さんだよね、でも、自民党原発推進だからね…とすると、この結末はね、ご想像の通りだよね。

 あとは、理系の発想がここにきて必要かもしれないね、情緒的に流れてしまう国民感情を少しでも緩和するには、この観点だね。
 情緒ではなく数字で判断する人が政府の首脳であるとすれば、ね、息苦しいよね。
 でも、意外と各国の首脳で理系の出身の人が良い治世をした事例が結構あるんだよね。