110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

やっぱり、サンデーCROSSはいいよね。

 今日は、日米地位協定についてかなりの時間を割いていた。
 最初は、うかつにも、今日はあまり関係ないなぁ…と思って見ていたが、これが、意外と憲法改正まで関わりそうな奥の深い問題であった。

 普段、TVは「ちら」としか見ないのだが、この番組だけは生きているようだ。
 当然、司会の堀潤が必ずしも中立ではないことは間違いないだろうが、それでも、東京MXという地方局の限られた制作範囲で、良く健闘していると思う。
 
 賛否含めて、この番組を見る人が増えれば、日本ももう少し良くなりそうだと思う。

 ちなみに、今日の討論で思ったのは、日本という国の政府、官僚組織が、以前より言われている「無謬性の罠」に完全に陥っているように思う。
 すなわち、「間違ったこと」を行えないので、間違い(事件)が起きるまで動かないという結果になる。
 今年のような、歴史的と言われる天災が多く発生しても、先に準備してあれば、被害は少なくて済んだかもしれない。
 でも、100年に一度の為に堤防を増強しても何も起きなかったら、その投資の責任を問われるという恐れが出てしまう。
 だから、今年の災害を見ていて思ったのは、災害が起こってからは、迅速に対応するのだが、そもそも、普段から災害を想定した措置を取れていたのか?というと、疑問の方が大きい。
 事件の後の被害総計と事件前に対応していた時の費用予算を比べれば、圧倒的に、事前に対応したほうが安いはずだ。
 そう、すでに誰にも分かる事件があったではないか…福島原発事故だ。
 予備電源装置の強化はどう考えても100億円はしないだろう、その補償、廃炉費用など考えたら(数兆円以上)、簡単に分かることだ。
 そして、あの原発事故以前もそうだが、あきらかに政府は都合の悪いことには口をつぐむようになったようだ。

 ここにくると、もう、若い人の「良識」を頼るほかに道はないことに、今更ながら気づいた。