110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

随分前のことだが…

 数十年前のことだ、仕事で運転することがあった。
 とある交差点に直進で進入すると、右折車があった。
 普通に通過すれば問題なかったのだが、歩行者が横断していたのか、交差点内で停車して、私の進路をふさいだ。
 この道は片道2車線あったので交差点内で車線変更は物理的には可能だが、私は、この右折車に追突した。
 もちろんブレーキは踏んだが…
 
 相手の運転手は当初私の方が悪いと思っていたらしい。
 警察が来たときに、交差点内で右折車が進路をふさいだので衝突した、と証言したら、警察官は相手にきちんと話をしたようで、相手の運転手も、自分の方に過失があったようだと誰かと電話で話していた。
 まぁ、お互い車は壊れているので、その後の処理は大変だったろうが、死傷者はでなかったので世間的には大ごとではない。

 この時のことを思い出すと、何故、車線は開いているのに(車線をはみ出して)避けなかったのかということだが、やはり、とっさの判断なので、万が一他の車が並走していたらということを考えていたようだ。
 もし、並走車がいて、私が急に車線変更したためにその車と衝突したら、たぶん、件の右折車は怪訝な顔をしつつも現場から去ってしまったことだろう。
 それって、何かおかしいよね?
 ただし、今もって、あの時のやり方は、理性的な判断だが、人間の本質に逆らった(怖いから避ける)ことができたものだと不思議には思う。

 今回の大津の事故を見ていて昔のことを思い出した。