世紀の空売り(マイケル・ルイス著)
本書は文春文庫版で読む。
あのリーマンショックに関するノンフィクション小説。
金融業界の崩壊を予測した人たちを追いかけたもの、彼らは、金融崩壊により大金持ちになったのだが、その後味は必ずしも良いものとは言えなかった。
確かに、市場の不正を正しただけなのだが、それは、多くの人々を地獄へ突き落すこと、すなわち金融破綻を予測したものだったわけだ。
件のカサンドラの逸話を彷彿とさせるものではある。
しかし、不思議な事に、その不正をついて空売り(逆張り)をして勝利を手に入れた彼らだけが金持ちなったわけではない。
破綻した、投資銀行にも十分な金持ちになった人が多数存在する。
そして、そのツケは、つきつまるところ、善良な一般市民(国民)に割り当てられたのだ。
善良かどうかはさておき、一般市民(国民)の、私は、最近の日本もアメリカっぽくなってきているので、この国もそのうち「やらかす」のではないかと思ってしまうのだ。
よくわからない「救済論」が跋扈するようになると危ない。
その時限爆弾が爆発するのはいつか?
それともこないのか?
もしその日が来るならば、あの戦争を体験して、もうすぐ90歳になる母親が、亡くなった後にして欲しいな。
あのリーマンショックに関するノンフィクション小説。
金融業界の崩壊を予測した人たちを追いかけたもの、彼らは、金融崩壊により大金持ちになったのだが、その後味は必ずしも良いものとは言えなかった。
確かに、市場の不正を正しただけなのだが、それは、多くの人々を地獄へ突き落すこと、すなわち金融破綻を予測したものだったわけだ。
件のカサンドラの逸話を彷彿とさせるものではある。
しかし、不思議な事に、その不正をついて空売り(逆張り)をして勝利を手に入れた彼らだけが金持ちなったわけではない。
破綻した、投資銀行にも十分な金持ちになった人が多数存在する。
そして、そのツケは、つきつまるところ、善良な一般市民(国民)に割り当てられたのだ。
善良かどうかはさておき、一般市民(国民)の、私は、最近の日本もアメリカっぽくなってきているので、この国もそのうち「やらかす」のではないかと思ってしまうのだ。
よくわからない「救済論」が跋扈するようになると危ない。
その時限爆弾が爆発するのはいつか?
それともこないのか?
もしその日が来るならば、あの戦争を体験して、もうすぐ90歳になる母親が、亡くなった後にして欲しいな。