110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

唯識のすすめ(岡野守也著)

 大乗仏教の思想の中で「唯識」というのがあり、その解説本。

 前半はとても淡々としていて良かったのだが、後半になると「トランスパーソナル心理学」なる考え方が出てくる。
 時代は進んでいるので、更に進化した形態があるという事なのだろうか?
 「分別知」(ものごとを区別することによる分析)は良くない。
 は「分別知」に陥らないのだろうか?

 哲学の「形而上学」に関しても、こういう自己矛盾に正面から取り組んだ歴史があるのだが、その点にはあまり触れられていない。
 どのような立場だろう。
 
 ただ「唯識」なるものには、純粋に興味を持った。