110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

9月に読んだその他の本

 9月に読んだその他の本を紹介します。

 (1)脳と人間(計見一雄著)講談社学術文庫
 比較的最近の精神医療について、精神科の医師という人達は、その学問の性格からだろうか、それぞれの、診断思想をもっているように思う。
 相手が、人間という捉えらえにくいモノだからそうなのだろう。
 哲学でも生理学でもないところに、実態があるのかもしれない。

 (2)映像の修辞学(ロラン・バルト著)ちくま学芸文庫
 まだ、バルトについてはコメントできません。
 言語学は修行中です。

 (3)幻想に生きる親子たち(岸田秀著)文春文庫
 唯幻論の岸田秀氏、本人もものぐさと言っているように、あまりデータを集めず、思考によって著作するらしい。しかし、その指摘は鋭い、これほど、自分の立ち位置(視点)が変わらない人も珍しい?と思う。
 これは、少し、子供の教育について、親の役割について考えた時に読んだ本。

 (4)親子ってなんだろう(なだいなだ著)ちくま文庫
 これも、親子関係、大きな意味で教育という事を考えようと思って読んだ。(3)とも関係する。
 結果として、子供を育てるというのは、非常に難しいことだということ、そして、子育ては本能でなんとかなるものでも無いということ、だから、軽視すればその見返りが効いてくる可能性があると思う。
 見返りが・・・どこに?(・・・社会にかな?)