110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

魔が差す時

面白い事例だ。
岐阜市立女子短大生6人、フィレンツェの大聖堂壁に落書き
6月24日20時37分配信 読売新聞

 岐阜市の市立女子短大(松田之利学長)は24日、学生6人が今年2月に海外研修旅行でイタリア・フィレンツェ市を訪れた際、13世紀から15世紀にかけて建設された「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に落書きしたと発表した。
 同短大はイタリア大使館と大聖堂に謝罪し、学生6人と引率教員2人を学長厳重注意処分にした。
 発表によると、6人はいずれも現在2年生。大聖堂の大理石の壁に縦約30センチ、横約20センチにわたって、日付や自分の名前、短大名などを油性マジックで落書きした。 同3月、日本人旅行者が発見、同短大に連絡して発覚した。6人は「気分が高揚して書いてしまった」などと話しているという。
 同短大は修復費用の負担を申し出たが、大聖堂側から「謝罪してもらえば責任は問わない。費用負担は不要」と連絡があったという。
 大聖堂のあるフィレンツェ市中心部は世界遺産文化遺産)に登録され、景観や環境の保全が義務付けられている。

 まず、集団心理が働いているように思う、何故、この6名のうち誰も止めなかったのだろうか。
 そして、「気分が高揚して書いてしまった」と言うが、これは「気分が高揚すれば、落書きは許される」という事を(言葉を変えて)言っていることに気づかないのだろうか(油性マジックで自分の名前を書いたのなら罪の意識は(まず)ないよなぁ)?
 でも、我々、日本人の公共物への意識はこんなものなのかもしれない(人ごとではないなぁ・・・!!)。

追記:京都産業大学の記事
京都産業大学の学生3人もイタリア・フィレンツェの大聖堂に落書き

岐阜市の女子短大生の落書きが発覚したイタリア・フィレンツェの大聖堂に、京都産業大学の学生3人も落書きしていたことがわかった。
落書きをしていたのは、京都市にある京都産業大学の2年生の男子大学生3人。
京都産業大学によると、3人は2008年3月13日に、観光旅行でイタリア・フィレンツェ世界遺産に登録された地区にあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を訪れた。
その際、大聖堂の柱に、日付と3人の名前のほか、「イタリア旅行記京都産業大学」などと油性ペンで落書きをしていた。
京都産業大学の大城光正学生部長は「人類の共通の遺産である世界遺産に落書きをするということは、あってはならないことであります」と語った。
京都産業大学の学生は「常識ないですね」、「同じ学生として考えられない、やっぱり」、「モラルが低いと思われるのは嫌」などと話している。
落書きをした学生は、「みんながやっているからと安易な気持ちでやったことを恥ずかしく思う」と話しているという。
京都産業大学では、大聖堂への謝罪と学生3人の処分を検討している。
 (停学処分だそうですね)ご愁傷様です。
 この学生部長の「あってはならないこと」という言葉が本当ならば、徹底した処分になるのだろうが、単なるリップサービスのような気もするし・・・(なにげなく使う)言葉の意味は、本当に難しいですね