なぜこの方程式は解けないのか?(マリオ・リヴィオ著)
本書は早川書房2007年版。
高次方程式の解が、代数的手法では解くことが出来ないことを証明したガロア、そこには、今日の科学にも影響を与える画期的な考え方である「群」というものを、歴史や、エピソードを踏まえて面白く読ませてくれる。
本書の中面白かったのが、数学と縁のなさそうな、思想家、ソシュール、レヴィ=ストロース、チョムスキーなどの名前が(主に構造主義の考え方として)取り上げられていたことだ。
構造主義は、その手法としていまでも強力な部分もあると思うが、思想としての進歩は遅くなっているように思う。
しかし、群論の方はどうだろうか?
自然科学者(達)は、ひとりの力では、この世界を解明することはなかなかできないが、多数の人の思想(知恵)が重なって、(比喩的に)「自然科学としての形而上学」を構築しているように思えてきた。
それは、高次元(空間)で構成されたものであり、私には、イメージ、直感できないものなのだろう。
そんなことを思って読んでいた。
高次方程式の解が、代数的手法では解くことが出来ないことを証明したガロア、そこには、今日の科学にも影響を与える画期的な考え方である「群」というものを、歴史や、エピソードを踏まえて面白く読ませてくれる。
本書の中面白かったのが、数学と縁のなさそうな、思想家、ソシュール、レヴィ=ストロース、チョムスキーなどの名前が(主に構造主義の考え方として)取り上げられていたことだ。
構造主義は、その手法としていまでも強力な部分もあると思うが、思想としての進歩は遅くなっているように思う。
しかし、群論の方はどうだろうか?
自然科学者(達)は、ひとりの力では、この世界を解明することはなかなかできないが、多数の人の思想(知恵)が重なって、(比喩的に)「自然科学としての形而上学」を構築しているように思えてきた。
それは、高次元(空間)で構成されたものであり、私には、イメージ、直感できないものなのだろう。
そんなことを思って読んでいた。