意味と無意味(Mメルロ=ポンティ著)
本書はみすず書房刊行のもの。
1945~1947年に発表された論文集。
共産党よりの政治論文については、しんどかったが(時代性が伺えてよいところもあるのだが)セザンヌに対する芸術論や、実存主義的な傾向の見える思想などは、興味を持って読むことができた。
そして、第二次世界大戦の終了に対する論文「戦争は終わった」は、ある意味感動的な文章で、戦争という現実の中で、思想・イデオロギーというものの無力感がにじみ出てくるようなもので、私にとっては全体に難解な本書の中で、何とか読み取ろうと努力した一編であった。
ちなみに、メルロ=ポンティは、身体論を考える上では避けて通れない人なのだが、なかなか、取り組めない。
なぜなら ・・・と、目を上げると「知覚の現象学」の分厚い背表紙が見える。
1945~1947年に発表された論文集。
共産党よりの政治論文については、しんどかったが(時代性が伺えてよいところもあるのだが)セザンヌに対する芸術論や、実存主義的な傾向の見える思想などは、興味を持って読むことができた。
そして、第二次世界大戦の終了に対する論文「戦争は終わった」は、ある意味感動的な文章で、戦争という現実の中で、思想・イデオロギーというものの無力感がにじみ出てくるようなもので、私にとっては全体に難解な本書の中で、何とか読み取ろうと努力した一編であった。
ちなみに、メルロ=ポンティは、身体論を考える上では避けて通れない人なのだが、なかなか、取り組めない。
なぜなら ・・・と、目を上げると「知覚の現象学」の分厚い背表紙が見える。