人間(E.カッシーラー著)
本書は岩波書店1953年刊行後、改版されたもの、現在は岩波文庫版で読めると思う。
本書もリサイクル資料(書籍)だ。
まず、カッシーラーをここで取り上げられることは嬉しい、氏の代表作「シンボル形式の哲学」は、実は、手持ち在庫なのだが、その膨大な量からなかなか読むことができない状況だ(単に、「なまけもの」なのだけれども・・・・)
そこで、本書を読むと、その「シンボル形式の哲学」の内容を、簡潔に著したものということで、先行き「シンボル形式の哲学」を読むにしても参考になることだと思った。
さて、本書は、人間が実際の自然から隔離したものとして、「シンボル(象徴)を操るモノ」と規定している。
そして、実際に存在する「モノ」の上に、シンボルを重ね合わせながら、その複雑な世界に居るものだという考え方のようである。
その基礎の上に、シンボルというキーワードを通して考察する問題としての「神話・宗教」「言語」「芸術」「歴史」「科学」というカテゴリーに分けて解説されている。
本書では、そのそれぞれの内容については深入りしていないのであろうが、哲学がどのような対象について論じていくのかを把握するには、とても良くできた著作のように思う。
ただし、本書だけでは評価できないが、内容的には綺麗に整頓されているが、個人に対して迫る部分が少ないようにも思った(もの足りないところ)。
同時代にあったために、ハイデッガーの影に隠れてしまったように思える、カッシーラーと言う哲学者について、もう一度再考しても良いのかもしれない。
そんなことを感じた。
本書もリサイクル資料(書籍)だ。
まず、カッシーラーをここで取り上げられることは嬉しい、氏の代表作「シンボル形式の哲学」は、実は、手持ち在庫なのだが、その膨大な量からなかなか読むことができない状況だ(単に、「なまけもの」なのだけれども・・・・)
そこで、本書を読むと、その「シンボル形式の哲学」の内容を、簡潔に著したものということで、先行き「シンボル形式の哲学」を読むにしても参考になることだと思った。
さて、本書は、人間が実際の自然から隔離したものとして、「シンボル(象徴)を操るモノ」と規定している。
そして、実際に存在する「モノ」の上に、シンボルを重ね合わせながら、その複雑な世界に居るものだという考え方のようである。
その基礎の上に、シンボルというキーワードを通して考察する問題としての「神話・宗教」「言語」「芸術」「歴史」「科学」というカテゴリーに分けて解説されている。
本書では、そのそれぞれの内容については深入りしていないのであろうが、哲学がどのような対象について論じていくのかを把握するには、とても良くできた著作のように思う。
ただし、本書だけでは評価できないが、内容的には綺麗に整頓されているが、個人に対して迫る部分が少ないようにも思った(もの足りないところ)。
同時代にあったために、ハイデッガーの影に隠れてしまったように思える、カッシーラーと言う哲学者について、もう一度再考しても良いのかもしれない。
そんなことを感じた。