箱男(安部公房著)
本書は新潮文庫版で読む。
最近、小説を読むようになった、どちらかというと戦前生まれの著作者が多い。
本書の書名については前か知っていたが、実際に読むのは始めてである。
イメージとしては、いわゆる、心身二元論のようなものを考えていた。
箱は新しい体、中の人は、ホムンクルスの様なものかと思ったが、残念ながら違ったようだ。
箱男は、異形であった。
この世にありながら、この世から排除されるもの。
中からは見つめることができるが、外からは見つめられないもの。
しかし、それだけではなく、箱の中には又別の世界にもつながる道もあるようだ。
それは、いわゆる内観であるのか、それとも形而上的なものなのか?
著者が、そこで何を見つけたのかは、分からないのだが、現在の世界に重なるような、別世界のようなものがあるのかもしれない。
氏の著作は、現世界にありながら、現世界を引き剥がすような感覚を与えてくれるようだ。
最近、小説を読むようになった、どちらかというと戦前生まれの著作者が多い。
本書の書名については前か知っていたが、実際に読むのは始めてである。
イメージとしては、いわゆる、心身二元論のようなものを考えていた。
箱は新しい体、中の人は、ホムンクルスの様なものかと思ったが、残念ながら違ったようだ。
箱男は、異形であった。
この世にありながら、この世から排除されるもの。
中からは見つめることができるが、外からは見つめられないもの。
しかし、それだけではなく、箱の中には又別の世界にもつながる道もあるようだ。
それは、いわゆる内観であるのか、それとも形而上的なものなのか?
著者が、そこで何を見つけたのかは、分からないのだが、現在の世界に重なるような、別世界のようなものがあるのかもしれない。
氏の著作は、現世界にありながら、現世界を引き剥がすような感覚を与えてくれるようだ。