バタイユの名著、私は1973年の二見書房版を読んだが、現在は
ちくま学芸文庫版で読める。
さて、何と言って良いのだろう?
たぶん、80年代から90年代の
バタイユのブームで語りつくされているのではないだろうか?
そして、
バタイユの語るような方向に、哲学・思想も動いたようにも思う。
既に、ここで語る(書き表す)ことで意味がこぼれてしまうことが、本書で語りたいことだということだろう。
それならば、本書は既に、書き著すという事で矛盾しているのではないだろうか?
と思った方は、図書館などで探して読まれると良いのではないだろうか?
語れなくても、語ってしまう、その矛盾性が人間の本質なのかもしれない。