110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

人形の家(イプセン著)

 名作というものは敢えて読まなかったが、最近は年甲斐も無く読むようにしている。
 本書は、岩波文庫版で読む。

 ほんの少し前に話を「聞かない男、地図を読めない女」という本を上げたが、本書は、その悪しき実践テキストであろう。
 まさに、本作では、男脳、女脳という考え方の違いが「端的」に繰り広げられたように思う。
 そして、本作の作られた、時代的な背景を考えると、著者の目の付け所の鋭さに驚きを感じる。

 さらに、作品の読みやすさや、リズム感も良かった、もっとも、こちらは、翻訳者の技量かもしれないが・・・・