二〇世紀精神病理学史(渡辺哲夫著)
本書はちくま学術文庫版で読む。
20世紀の人は精神的に病的・・・いや病気である。
いや、病気ではなく、それ以前の時代と隔離されてしまっている。
そこに、異常な世界が現出する。
例えば、仕事でも何でも、行き詰まることがある、その時に、今までのアイデアなどをすべて投げ捨てててやり直すと、意外にうまくいくことがある・・・すなわち、白紙に戻して再度やるのだ。
しかし、これができないことがある、例えば官僚制が悪い、それでは、全て白紙に戻して・・・・とはいかない。
(蛇足だが、それでは妥協案として、この官僚制を「数%」何とかしましょう・・・これは却って悪化を助長しそうだ)
それを行っているのが現在であり、現在にいる人は、井の中の蛙で、自分の評価ができない。
(これは、形而上学的な考え方でも同様だが・・・しかし、その形而上学(神)も処分してしまったなぁ)
だから、病人であることはわからない。
その外に出るには、中にいる人には、異常に見える努力が必要だ。
そう、「夜明け前(島崎藤村)」の「青山半蔵」の様に、突然と自分の周りの世界が変貌するのだ。
今までの暮らしは夢なのだろうか?
そして、狂気の世界へ、それは狂気なのだろうか、もしかすると、周りから見た景色ではないのだろうか?
そんな事を考えた。
20世紀の人は精神的に病的・・・いや病気である。
いや、病気ではなく、それ以前の時代と隔離されてしまっている。
そこに、異常な世界が現出する。
例えば、仕事でも何でも、行き詰まることがある、その時に、今までのアイデアなどをすべて投げ捨てててやり直すと、意外にうまくいくことがある・・・すなわち、白紙に戻して再度やるのだ。
しかし、これができないことがある、例えば官僚制が悪い、それでは、全て白紙に戻して・・・・とはいかない。
(蛇足だが、それでは妥協案として、この官僚制を「数%」何とかしましょう・・・これは却って悪化を助長しそうだ)
それを行っているのが現在であり、現在にいる人は、井の中の蛙で、自分の評価ができない。
(これは、形而上学的な考え方でも同様だが・・・しかし、その形而上学(神)も処分してしまったなぁ)
だから、病人であることはわからない。
その外に出るには、中にいる人には、異常に見える努力が必要だ。
そう、「夜明け前(島崎藤村)」の「青山半蔵」の様に、突然と自分の周りの世界が変貌するのだ。
今までの暮らしは夢なのだろうか?
そして、狂気の世界へ、それは狂気なのだろうか、もしかすると、周りから見た景色ではないのだろうか?
そんな事を考えた。