110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ものづくり

 昨日、TVを見ていて日本の復権には「ものづくり」なる言葉が出てきた。
 これを見ていて、その「ものづくり」は「製造業」のことなのか、はたまた、違う概念なのかと訝ったのだ。
 「製造業」というのならば、日本は、ここ20年ばかり衰退させ続けている、中でも、基盤となり、ある意味、緩衝材となる中小企業を国内から駆逐・淘汰してしまった(うろ覚えだが、100兆円くらい製造業は落ちたはずだ)。
 3Kなる揶揄的な言葉を覚えている方もあるだろう。
 
 その、製造業の復権ということならば、それは10年も20年も前の言説であり、例えば唐津一の話を現在再び聞かされたような感慨を受け、その発言の空虚さに唖然とした。

 アメリカもかれこれ20年ほど前、日本に製造業をたたかれて、偶然か意図的か産業構造を転換させた、(私見では)それは金融を中心とするものであると思う。
 しかし、ご存知の通り、日本の金融業界での世界的な能力ポジションは低く、こちらへの舵取りは難しそうだ。

 それでは、どうするのか・・・・このよなことは個人で悩んでもしょうがないのだが、何か違和感を覚えたのだ。

 日本は既に第三次産業国に転換している、この基盤の中で新しい成長産業を見出さなければならないと思う。
 第三次産業は、第二次産業と違い、一般に生産性は低く、どちらかというと、その市場(ドメイン)は自国内に留まる傾向があると思うのだ。
 (その内需中心性を越えるには、より言語・文化の壁をのりこえるスキルがなければならない⇒ユニクロとか)
 だから、その点を踏まえていかなければならないように思うのだ。
 私の狭い世間での考え方なのだが・・・・