110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

無題

 昨日、とあるイベントで、伊藤元重氏の講演を聴きました。

 日本の将来についてですが、現状から考えると随分過酷な状況が予想されます。
 例えば、「日本は、1992年から現在までほぼデフレギャップが続いている」「あと10年で生産労働人口が800万人減る」などという悲観的な現状や観測があります。
 ただし、生き残る道はあるとして「.▲献⊇国との関係をどうするか国内の産業再編をどうするか新しい産業分野をどうするか」という、3つの観点から、簡単に見解を示されました。
 例えば、国内市場に関しましては、ある意味「潰れるものは潰す」という厳しい発言がありました。
 政府がてこ入れして「延命」しても、それは非効率の延長でしかない、それを断ち切ってその先を考えることが必要だという見解でしょうか、すなわち、余りに短期的なことに囚われて、長期的なことを忘れているということなのでしょう。

 日本は統計的に、経済力はここ数十年で、2流いや3流国になることでしょう。
 そうしたときに、幸せであると感じることができる世の中をどのように作ればよいのでしょうか?
 江戸時代後期から明治時代に日本に来た外国人は、日本人が幸せに生活しているように見えたそうです(例えば「逝きし世の面影(渡辺京二著)」)、そういう観点からも国家の行く末を、久しぶりに真面目に考えねばならないのではないでしょうか?