人間中野正剛(緒方竹虎著)
本書は昭和26年鱒書房刊行のもの、私は中公文庫版(昭和63年初版)で読む。
中野正剛という人がいた、第二次世界大戦のさなか東郷内閣に対してその戦争の欺瞞を突いた人だ。
しかし、反面、開戦賛成論者でもあり、ファシズムを肯定していた人でもある。
こう並べると、何か危険な人であるようだが、調べていくとなかなか味わい深いところのある人であることに気づくだろう。
本書では、その中野正剛という人間を、友人である著者が書き表したものであり、その中には、中野氏の文書も引用されており興味深い一冊となっている。
現在の日本では、こういう人は古臭いとされるのであろうか、しかしながら、本書での中野氏の人間性に、私は好感をもってしまうのだ。
中野正剛という人がいた、第二次世界大戦のさなか東郷内閣に対してその戦争の欺瞞を突いた人だ。
しかし、反面、開戦賛成論者でもあり、ファシズムを肯定していた人でもある。
こう並べると、何か危険な人であるようだが、調べていくとなかなか味わい深いところのある人であることに気づくだろう。
本書では、その中野正剛という人間を、友人である著者が書き表したものであり、その中には、中野氏の文書も引用されており興味深い一冊となっている。
現在の日本では、こういう人は古臭いとされるのであろうか、しかしながら、本書での中野氏の人間性に、私は好感をもってしまうのだ。