110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

日本語の問題

 私が時々管首相に疑問を投げるのは、くだらないことと受け止められようが、日本語の問題なのだ。

首相は「最後まで被災者の生活再建に向けて、支えていくのが政治の役割だ。全身全霊、持てる力を全て出し切って取り組む」と改めて決意を示した。
 上記の発言で、国家が存続する以上「政治」は何らかの形で存続するのだが、それは、「政治」を擬人化している嫌いがあるが良しとしよう。
 しかし、「政治」は「政治家」ではないのだから、もし、実行性に不安があるのならば、代わりのものが立たねばならないはずだ、すなわち、この発言は、本質的な言葉をすりかえていることが分かる。

 だから、次の発言につながる。
これまでの政府の対応について首相は「百パーセントとは言わないが、関係者が全力を挙げており、政府全体としては一定の評価をいただいている」と述べ、的確性を強調した。
 百パーセントでなければ、いくらが妥当か?これも「一定の評価」という言葉を使った。
 これでは「一定の評価」とは、ご本人の意識次第でどうにもできそうだ。
 ある程度、客観的なな指標を「捏造」するとすれば、内閣支持率を当てはめればよさそうだ、これは毎日新聞調査で22%となる、すなわち22点だ。

 首相がこのような日本語を駆使しているのならば、情報は不透明にならざるを得ない・・・と思う。
 上記が詭弁だという向きもあろう、それなら、管首相の発言も詭弁ではないか?