110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

自転車は車両

 以前読んだ本に、バスの優先席について、日本人とアメリカ人とどちらが正しく利用するか実験した結果が出ていた、この時は、アメリカ人の方が正しい利用をしたとある。
 私見では、比較的軽微な「法律」について日本人は総じて無頓着な傾向にあるのではないかと怪しんでいる。

 だから、以下のような取り締まり強化が起こるのだが、「発生件数が増えているから」という消極的な理由ではなく「法律を遵守していないから」という、本質的な議論になると良いと思うのだ。
 引用した記事の、冒頭にある「自転車の交通ルール」という表現は、よく考えなくても「自転車の交通法律」と日本語で書き直せばよく分かるとおり、法律に触れているという意識が希薄なのがそもそもの原因。
 
 今回は、自転車がやり玉なので、自転車ネタでいけば、歩道の通行は、ここで指摘された「徐行」の概念はもとより、無灯火、二人乗り、携帯電話、傘さして片手で運転、荷物、2重・3重走行(幅の広い歩道を2列で走行)、信号無視、一時停止違反(車両ですから)など、甚だしいことは間違いない。
 歩行喫煙区域での自転車喫煙者というのも、疑問の種なのだが良く調べていない。

 残念ながら、歩行者の立場から見れば「無法」であり、自業自得だとも言える。

 まぁ、日本人の本来あったエゴみたいなものが表面化してきているようだ。

 自転車だけを悪し様に言ったが、ペットの散歩をしている人の「ペット(法律的にはモノ)」は歩行者と一体なのかという議論も出て良いと思うのだが・・・通行妨害という場合も多々見受けられるのだが?


<自転車>車道走行促す 歩道は原則禁止 警察庁が対策強化
毎日新聞 10月25日(火)20時40分配信

 自転車の交通ルール違反が後を絶たず、事故も多発していることから、警察庁は25日、自転車の原則車道走行を促すことを柱とする自転車交通総合対策をまとめ、全国の警察本部に通達した。自転車通行が可能な歩道を減らすとともに自転車レーンの整備を進めることにより、自転車と歩行者の分離を図り、悪質で危険な運転の取り締まりも強化する。歩道走行を事実上容認してきた従来の姿勢を転換した。

 「自転車通行可」の標識がある歩道は全体の46%を占める。このうち幅3メートル未満の歩道について警察庁は、自転車の走行を原則禁止する方向で検討するよう指示。ただし、幼児やお年寄りは除外し、車の交通量が多く車道走行が危険な場合なども例外と位置付ける。どの歩道を見直しの対象とするかは交通事情に応じて各警察本部が判断する。

 また、自転車が通行しやすい環境を整備するため、縁石などで車道と区切られた自転車道や、自転車専用通行帯(自転車レーン)を増やすことも総合対策に盛り込んだ。

 街頭での取り締まり強化も指示した。速度を上げて走る自転車は車道を走行するよう指導し、やむを得ず歩道を走る場合は徐行するよう注意する。注意に従わなかったり、ブレーキをつけないピスト(競技用自転車)など悪質な違反には交通切符(赤切符)を切って摘発する。

 統計によると、昨年の自転車関連事故は15万1626件で交通事故全体の2割を占め、死傷者の3分の2に何らかのルール違反があった。自転車利用者のマナーの悪さに対する批判も絶えず、警察庁は抜本的な対策を検討していた。担当者は「今回の総合対策で自転車は『車両』であることを徹底し、ルール順守の意識を浸透させたい」と話している。【鮎川耕史】