110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

高齢者になればわかるだろう

 高齢者の問題は児童の問題と同じように難しいのではなかろうか?
 それは、対策をする側の人間が高齢者ではないために、本当の共感を得られないからではないだろうか?。
 こんな記事があった。
 「飲めずに「残薬」、山積み 高齢者宅、年475億円分か」

 これは、理解できる。
 私の父親は認知症だったが死の2年前は薬の服用は出来ていなかった。
 しかも、認知症でなかったとしても母親の薬の量を見ると、もし一人暮らしであったならば、ちょっとしたきっかけで止めてしまうのではないかと思う。
 そうそう、皮膚科の薬は足と背中の塗り薬だがこれは介助しなければ無理だ。

 一人暮らしの(または同居でも家族の支援が期待できない)高齢者には、定期的に「薬をちゃんと飲んだかどうか」声を掛ける人がいれば相当改善すると思う。
 また、自分で対応出来ない人への補助も出来れば良い。
 だれにも見られていない、干渉されないと生活のリズムが崩れやすいのだ。
 そして、その生活リズムの崩れが重症化になっていく。

 既に、介護保険の限界が感じられてきた、それは、比較的財政的に裕福であろうと思っている新宿区でも、介護認定が厳しくなったことで分かる。
 高齢化はまだ序の口であるが、今のままでは財政的に破綻する可能性が高い。
 やはり、もういちど家族なり、地域住民の善意を借りる方向を考えた方が良いように思う。
 それらはGDPには一銭も貢献しないが、そういったシャドウワークが今も相当無償負担されているのだから。