110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ああダンプ街道(佐久間充著)

 本書は岩波新書1984年刊行のもの、千葉県君津市の山砂の採取所付近では土砂を運搬するダンプカーによる公害があったのではなく、現在も公害と認定されずに操業は続けられているようだ。
 この著者は本書の続編ともいうべき「山が消えた(岩波新書2002年)」という本も上梓している。

 私にはいまのところ、誰も見ないようなこのブログに掲載することしかできない。

 しかし、昭和30年後半から脈々と現在に至るまで解決されていない本件は人間の社会の本質を突いているのではなかろうか?
 これを、必要悪と片付けてしまうにはあまりにも深刻で複雑な問題だと思う。

 私は当初、本書はかつてそういう時代もあったものだったことだと思って読んでいた、しかし、調べてみるとそれが現在も続いていることを知りショックを受けた。

 政治とか行政とか権力とかいうそのことについて、深く考えさせられてしまう。
 それよりも人間の愚かさについてかな?