110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

安全保障関連法案

 安全保障関連法案の審議がはじまった。
 先ほどまでNHKで見ていたがこれ深夜枠で再放送したらどうか?
 結構おもしろいのだ、見ていて多少疲れるけれどもね。

 これを見ると、平和憲法という足枷にしばられながら、どうやって、軍事力を行使するかという議論にしか見えない。
 質問側の議員は法案であるから法律上のすなわち条文の文言の解釈を問題にしているのに対して、政府側はこれを観念的に処理しようとしているように思う。
 残念ながら、法律の条文を精査していないが「必要最小限度」なる言葉の定義などほぼ不可能にちかい術後が飛び交っている(ただし、この必要最小限度は国際法で使われているものらしく今回捏造されたものではない)。
 
 ほんの数十分ほど見た程度だが、大きな論点の一つは直接本国を武力攻撃を受けたものでないにせよ重要な利害があるものに対して武力行使をするのかということ。
 すなわち、前回のイラク戦争では相手があまり強くなかったこともあり直接的な戦闘にはならなかったのだが、もし、相手がさらに強かった場合、日本を除く戦闘力では優位性が保てないという結論のもとに直接攻撃の要請があったら戦うのか?というもの。
 一応、政府側は否定しているのだが、法案上先ほどの「必要最小限度」なることばが敵国との相対的な関係で変わる状況下でどうとらえられるかという点が一つ。
 また、明らかに今回敵国を倒さなければ例えば石油の入手が困難になるという状況の場合、それでも戦闘しないのかという(逆説的な)問題もある。

 まぁ、どうも政府側は法律というものを軽視しているように見受けられたというのが私のいまのところの感想だ。