ミドリさんとカラクリ屋敷(鈴木遥著)
本書は集英社2011年刊行のもの、現在は集英社文庫版がある。
お家の中に電信柱がある家に興味を持った著者はそこに住むミドリさんという大正生まれのおばあさんと知り合いになる、彼女と話をするうちに、彼女の育った家族、環境などがこの風変わりな家に大きな影響があることに気づく、著者は彼女の故郷を尋ね、その心境を解きあかそうとする。
が、資料収集の不足か、考察する時間の不足か、余りうまくこなしてはいない。
本書の中心をなす「木村ミドリさん」は興味深い歴史を持っている、だから、うまく書いてほしかった。
これは、書いた本人が一番分かっているのではないかと思う。
私は、著者の書いた部分よりも、ミドリさんの言った言葉らしいところの方が意味深く感じられた。
日本がまだまだ貧乏な国だった時代も、そしてあの戦争も乗り越えてきたということを考えると、本書とは、少し違う図柄が見えてくるかもしれない。
お家の中に電信柱がある家に興味を持った著者はそこに住むミドリさんという大正生まれのおばあさんと知り合いになる、彼女と話をするうちに、彼女の育った家族、環境などがこの風変わりな家に大きな影響があることに気づく、著者は彼女の故郷を尋ね、その心境を解きあかそうとする。
が、資料収集の不足か、考察する時間の不足か、余りうまくこなしてはいない。
本書の中心をなす「木村ミドリさん」は興味深い歴史を持っている、だから、うまく書いてほしかった。
これは、書いた本人が一番分かっているのではないかと思う。
私は、著者の書いた部分よりも、ミドリさんの言った言葉らしいところの方が意味深く感じられた。
日本がまだまだ貧乏な国だった時代も、そしてあの戦争も乗り越えてきたということを考えると、本書とは、少し違う図柄が見えてくるかもしれない。