110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

さらりと対応したつもりらしいのだが

 こんな記事があった。
内部告発者名を企業側に漏洩 横浜市産廃処理めぐり
7/20(木) 7:35配信 朝日新聞デジタル
 横浜市は19日、産業廃棄物の処理をめぐり市内企業の従業員からファクスやメールで寄せられた内部告発について、市職員が当該企業に告発者名などの個人情報を漏洩(ろうえい)していたと発表した。当該企業に事実関係を確認する際に、当該企業も告発者が誰なのかを把握していると勘違いし、送っても問題がないと判断してしまったという。
 産業廃棄物対策課によると、市内企業の従業員から今年4~6月、勤務先の産廃の処理に問題があるとの通報が、同課にファクスやメールで寄せられた。
 同課職員が当該企業に連絡を取り、処理に問題がないことを確認。当該企業が告発者名を把握していたと誤解し、職員は通報内容を当該企業に知らせて社内で説明するよう促そうと、氏名や個人メールアドレスなど個人情報が記載されたファクスやメールを、6月21日に当該企業にメール送信したという。
 翌日に通報者が抗議し、担当者が謝罪した。同課は「通報の秘密保持と個人情報保護の重要性を職員に徹底し、定期的に研修を実施する」としている。(太田泉生)

 コメントを見ると、まぁ仕方ないという論調が多いように思えた。
 
 これ、対応間違っているよね。
 本来、戸籍などの個人情報を日常とりあつかう組織が、自ら個人情報を漏らしたということだよね。
 だから「しょうがない」では済まない事だよね。
 上の記事ではもしかすると書きもらしたことかもしれないけれども、漏らした担当職員の処分の検討と、該当者がこの対応で損失をこうむった場合の補償についての発言がないとおかしいよね(この通報者が市民だとすると、市民の利益を市職員が侵害することにもなるよね、その時に公務員という立場としてどうかな)。
 「研修を行う」ことなんて、全ての事が収まった後の対応だね。
 ちなみに、研修費用はどうするのかな?
 該当部署で各職員が自腹でも切るつもりなのかな?
 この記事、つっこみどころ満載のような気がするね。

 ちなみに、この課のコメントが公にされたが、これ、簡単にコメントできる状況ではないね。