110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

日野皓正の往復ビンタ問題

 世間に疎いのでこんな問題があったのを知っていろいろ調べて見た。

 いわゆる、体罰問題らしいね。

 さて、これはどうなのかな?
 プラトンの本の中で、確か善についての対話で、ソクラテスが「物を盗むのは悪いことだよね」に対して「そのとおり」だと答えたのに対して、「あなたの友人が精神的にまいっているのが見て取れるので、(自殺しないように)周りあったナイフを盗んだというのはどうだね?」みたいな話をしたのを覚えている。

 問題の善悪の判断はとても難しい。
 プラトンの時代でも、真理を求めてさまざまな取り組みがされたが、現在は、どのような状況でも正しい(善)という定義は不可能ではないかというのが結論ではないだろうか。
 その結論は、とても不安なものなのだが、その中でも正しさを追求しなければいけないのだ。
 そして、今回は、ビンタをすることそれ自体に注目して、それは悪だと決めてしまったわけだ。
 本来は、何故、ビンタをしたのか、その理由を踏まえて判断するべきものだったのではなかろうか?
 世の中(マスコミかな)が、善悪をわかりやすくしたいために、手抜きをしたために、こんなことになったようだね。

 でも、既に都知事選の時にもそんな極端な傾向があったね。
 ご用心ご用心。