110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

北朝鮮の核保有

 お昼のTVで世界の核保有の歴史をやっていて、見た方も多いだろうが、結論的には北朝鮮核兵器開発については、歴史を追って見ると、特に狂気でもなんでもない事に気づかされるのだ。
 例えば、NPTで当時の核保有5カ国以外は核保有をしないことにしましょうという国際条約があるにしても、それでは、何故その5カ国だけが「良い(善)」のかという究極的な是非は不明なのだ。
 皆、その核兵器が自国に打ち込まれたらという、その事象を懸念しているし、現実その為に日本という国の知識層で浮き足立っている様に見える人も出てきた。

 問題点は、微妙なニュアンスになるが、核兵器保有よりも、それを実際使ってしまうということが「狂気」であり「悪」なのだ(と、理想から後退して、妥協しなければならないのが現実なのではないかな)。
 はなはだ、いやな結論で言うと、そういう狂気を露呈したのは、歴史上アメリカ1国だけなのだ。

 今日もまたミサイルが上空を飛んだ。
 世論は北朝鮮を狂気の対象としているかもしれないが、奇しくも、今日見たTVで少し見方が変わった。
 多分、そのTVもそういう効果を意図はしていなかったと思う、しかし、結論的には、このごろ珍しい良心的な報道だったと思う。
 
 前にも書いたが、北朝鮮の現在の事象は、第二次世界大戦前の日本の状況に似ているように思う。
 それを知りつつ、相手を糾弾すること、それが、どのような結果になるかは良く考える必要がある。
 (たぶん、我が国より、危機管理能力がはるかに優れるアメリカだは、様々なシナリオを描いているだろうが・・・)

 くどいようだが、核兵器の実践利用した国はいままで1なのだ。
 多分、これが2(複数)になれば、後は、制御できなくなる可能性が出てくるね。
 そして、国ではなく、テロで利用される可能性すらありそうだね。

 でもさ、作ったのは人間だよね。