110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

足腰弱い独居高齢者の“ゴミ出し難民”問題が深刻化

備忘録です。
足腰弱い独居高齢者の“ゴミ出し難民”問題が深刻化
10/10(火) 7:00配信 NEWS ポストセブン
 公道に溢れ出るゴミの山、偏屈な家の主、困り果てる近隣住人…。「ゴミ屋敷」と聞いて思い浮かべるこうしたイメージは、今や昔のものになりつつある。昨今、外から見えない「マンションゴミ屋敷」が激増している。昨今このゴミ屋敷問題に新たな悲劇が生まれている。「高齢世帯」のゴミ屋敷化である。
『ルポ ゴミ屋敷に棲む人々』(幻冬舎新書)の著者で東邦大学看護学部の岸恵美子教授が語る。
「足腰を弱め、ゴミ捨て場までゴミを持って行くことができない高齢者や、独居でゴミ捨てを頼める人がいないなど、いわゆる『ゴミ出し難民』が全国規模で発生しています。ゴミの分別も難しく、ゴミ出しが自力でできなくなった結果、やむなくゴミ屋敷化してしまう高齢世帯が多いんです」
 食事は生協などのデリバリーで手に入れることができても、その先のゴミ捨てには体力的なハードルがある。寝たきりの高齢者ではなおさらだ。
認知症でゴミ出しの曜日がわからなくなったり、分別できなくなるケースも多く、中には自宅がゴミ屋敷化していることに気づかないかたもいます」(岸教授)
 さらに根深い病巣が、体力はあるが気力がなくなるという「セルフネグレクト」(自己放任)の問題である。
 配偶者との離婚や家族との死別をきっかけに心が沈み込み、家のことが何もできずゴミ屋敷化するというケースは散見される。これが高齢者の場合、家事全般だけでなく、「自分自身の放任」にまで繋がりやすい。
「若い人は仕事や学校があるので、家がゴミ屋敷化しても外には出るし、最低限の日常生活は保たれる。でも高齢者は違う。配偶者に先立たれたり、何かのきっかけで無気力状態に陥った時、自分の生活に対する執着さえなくなってしまうんです。入浴もせず、汚れた服を着続け、ゴミもそのまま。結果的にゴミ屋敷になり、孤独死の危険も生まれる」(岸教授)
 昨年5月、千葉県の一戸建てで、両足が壊死した60代女性が警察官に救出される出来事があった。室内はゴミ屋敷と化しており、女性の体は大量のゴミに埋もれ、顔だけが出ている状態だったという。
 2015年6月にも、埼玉県の住宅で、80代の女性が遺体で発見された。女性はひとり暮らしで、室内は足の踏み場もないほどのゴミで溢れていた。いずれのケースもセルフネグレクトによる孤独死の可能性が指摘されている。
 高齢者のゴミ出し難民化は死に直結する問題だけに、行政の介入が不可欠。そのため、全国の各自治体では、高齢世帯のゴミ捨て支援サービスが存在しており、その利用者は増加の一途を辿っている。
 例えば神奈川県横浜市では、高齢者世帯の自宅までゴミを集荷しに行くサービスを実施。2006年の利用世帯が524だったのに対し、2016年は6214と10倍以上に増えた。兵庫県神戸市では自宅までのゴミ集荷に加え、指定日にゴミの出ていない世帯には呼び鈴を押すなど、高齢者の見回りサービスに結びつけた支援を開始している。
「行政だけでなく、私たちにできることもあります。マンションの場合、ゴミ屋敷化の兆候が表れやすいのが集合ポスト。ここが放置され、中身がいっぱいになっている場合、室内がゴミ屋敷になっている可能性がある。玄関前の共用通路にゴミを置き始めるのも、ゴミ出し難民化した高齢者に多いパターンです。こうした異変を見つけたら、まず管理人、あるいは地域包括支援センターに伝えましょう」(岸教授)
 体力や人手が足りない場合は、清掃業者を頼ることもできる。清掃業と遺品整理代行を手がける清掃会社『まごのて』の佐々木久史社長が語る。
「“なぜゴミ屋敷が生まれるのか”という根本的な問題を解決できるよう、大学と共同で研究している最中です。『心と部屋の問題』はまだまだ深めていかなければならない分野ですし、現場でしかわからないこともある。ゴミで悩んでいるかたは、まず私たち清掃業者に電話してほしい。一緒に解決できることがきっとあるはずです」
 ゴミ屋敷は1日ではできあがらない。最悪の事態になる前に、私たちがすべきことはたくさんある。
※女性セブン2017年10月19日号

 実際に我が家(母親、私、兄の3人同居)で一番ごみが多いのは母親で、大半が用心のためにつけている尿とりパッド。
 もし、母親が一人で暮らすしかないならば、施設を探すと思う(これについては、少し前にも書いたような記憶がある)。
 問題は、一人住まいで余り近所づきあいがない家(人)が、だんだん弱ってきて埋もれてしまうことだろう。
 しかし、これは避けられないことだよね。
 まぁ、でもね、人のことは言えないね、自分も古本を買ってきては積んでいて、足の踏み場も無いのだから。
 あと十年位で整理しないと、自力で整理できなくなりそうなので心配だ。
 そのときには、引き取ってくれる古本屋存在するのかな(BookOffとかね)?
 ちなみに、江古田の、とある古本屋さんは店内が本で埋め尽くされている。
 古本に興味のある人は行って少しでも在庫を減らしてあげてください。
 そんな状況なので、意外に安く良い本が入手できると思います。