110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

憲法がヤバい(白川敬裕著)

 本書は2013年ディスカバー・トゥエンティワン刊行のもの。

 このところ憲法改正が取りざたされているので、先の自民党憲法改正案に疑問を持ったという著者の著作が目に付いたので読んで見た。

 ポイントは、憲法とは国を縛るためのものであるという考え方であるということです。
 そのために、現行憲法国民主権という部分が薄められていないか、もしくは、国民主体がいつのまにか国が主体に変更されていないか、わざとらしく、難しい言い回しの法律用語から読み取ることが大事だということのようです。

 憲法改正といえば、第九条がクローズアップされますが、実際に、それ以上に変更されると危険な部分があるようです。
 気をつけなければいけませんね。
 今は、改憲の風がまた吹き始めましたのでね。

 ちなみに、最近の衆議院解散での(憲法)七条解散とは(皆さんはご存知でしょうが)・・・
 「(憲法)第七条【天皇の国事行為】天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。」とあり、この「左の国事」の中の「三 衆議院を解散すること。」を利用したということがわかるわけです。
 この「七条解散」は過去にも何回かあるわけですが、今回のは「国民のために」というフレーズがいつのまにかどこかに吹っ飛んでる気がします。
 気のせいかな?
 ちなみに、これ、天皇には拒否権がありますよね。
 「本当に国民のためかね?きちんと理由を出したまえ」なんてね。
 でも、実際には、こういう部分は形骸化していますね。

 選挙って決して安い買い物ではないですよね。
 大浪費癖や過大な借金を持っていると、金銭感覚自体が麻痺しますね。