110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

君たちはどう生きるか

宮崎駿監督、新作タイトルは「君たちはどう生きるか
10/28(土) 18:38配信 朝日新聞デジタル
 アニメーション監督の宮崎駿さん(76)は28日、制作中の新作の題名が「君たちはどう生きるか」になると明かした。1937年に吉野源三郎が発表した名著から取った。「その本が主人公にとって大きな意味を持つという話です」と内容にも触れた。「完成には3年か4年かかる」と言う。
 宮崎監督は2013年に長編制作から引退を表明したが、今年に入り撤回。新作に取りかかっていた。
 28日に東京都新宿区の早稲田大学で開催された新宿区立漱石山房記念館開館記念イベント「漱石と日本、そして子どもたちへ」(新宿区主催、朝日新聞社など共催)に登壇。作家・半藤一利さんとの対談で、約1千人の参加者を前に新作について語った。
 夏目漱石の「草枕」を「何度読んだか分からないくらい好き」と言う宮崎監督に、半藤さんが「5分間でいいので好きな場面をアニメにしてほしい。記念館で流せば、たくさんの人が来てくれる」。突然の提案に宮崎監督は苦笑しつつ「大変難しそうですけど、宿題として持って帰ります」と答えた。
 イベントでは俳優・竹下景子さんによる「草枕」「夢十夜」などの朗読もあった。(小原篤

 吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」をアニメ化するのかと思ったら違った。
 さすがに現在の人には受け入れられないだろうからね。
 でも、この吉野さんの本も私的には素敵な本だと思っている。
 1937年、戦争が近づきつつある時に「日本少国民文庫」の中の一冊として刊行された。
 現在は、岩波文庫版で読むことが出来る。
 最初は少年向けだし、古臭いしと思っていたが(たしかに古臭くはあるが)、意外と読んで見ると面白い。
 当時は、少年といえども人格を認めているように思うんだよね。
 そういう観点でこの本は書かれていると思うのだけれども、それが反面説教くさいと感じたらもう読めないだろうね。
 そういう感じかたは、進化なのか、退化なのかよくわからないけれども、子供のような大人が増えているように見えるんだけれどもどうかな?(私もそうだよ「きけわだつみのこえ」の(当時の若い人たちの)文章みると恥ずかしくてね)
 
 ちなみに「草枕」の部分アニメ化は、良いね、見てみたいね。
 もう枯れた人向けのアニメになってしまいそうだけれどもね。