110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

親の介護をする前に読む本(東田勉著)

 本書は講談社現代新書2016年刊行のもの。

 母親の手伝いを始めて、今は、まぁ介護していると言える状況だが、考えると、もう10年くらい経っている。
 一時は父親も生存していて、かぶっていた時期もあった。

 そんな中で、ふと手にしたのがこの本であった。
 
 介護は難しいよね、まずは経済的なことがあるよね。
 母親はまぁ大丈夫かなという程度はありそうなのでその(経済的)心配は少なそうだが、人の介護していて自分のことを忘れている(忘れようとしている)私は間違いなく、破綻予備軍だね。
 また、本書にもある、介護施設の見分け方なんかも、本などで仕入れる理屈の部分と経験の部分があるので、凄く参考になる。
 数年前は、ディサービスの利用だけだったが、一昨年の入院から老健への転院を機に、施設を使うことを考え出した。
 一つは、身体が結構しんどくなってきて休みが欲しかったことと、施設利用にもなにやら面倒な手続きがいることを実感したからだ。
 これは、介護保険の申請なんかもそうだけれども、老齢期になって突然、この手の手続きをするなんていうと結構大変だよね。
 もとより、お役所勤めの長い人は苦にならないかもしれないけどね。

 あとは、本書で触れた「認知症」のことについては脅威だよね。
 どういう集計をしたのかは不明だけれども、日本ではこの先2025年に5人に1人が認知症になる予定だということだ。
 「20%」
 参考になるかどうかは良くわからないけれども、米国マサチューセッツ州では2%程度らしい。
 日本人は呪われているということなのだろうかね?

 随分前に書いたけれども、介護は金に換算すると上手くいかない要素があるよね。
 それを、介護保険などで金銭化したわけだけれども、まぁ、本書にもあるけれども(財政面からかなのか)理不尽ともいえる介護認定の実態があるよね(これは、最近私も痛感している)。
 だから、家族介護だって言っても、少子化してるし、建前上の介護保険なんていう幻想を抱いて(安心して)いる人もいるかもしれないしね、

 実際はどうなんだろうね?
 まぁ、程なく判るんだろうけれども2025年くらいに・・・

 これは、私のくだらない意見だけれども、子供がいなくて貧乏な私は「野垂れ死に」を覚悟するべきだろうし、親である人は、子供を友達扱いするのは良いけれども「頼むから最後だけは面倒見てくれ」と小さい時から言っとくべきだろうね。
 
 特に21世紀の日本国は、お金持ちと役人のためにあると思って臨むのが妥当なのではなかろうかね。