110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

響け! ユーフォニアムに

 はまっているのだ(アニメの方)、そして、いろいろと思うところがあるのだが、私としての最大の疑問は、何故、全国大会で北宇治は「銅」なのかということだ。
 
 まず、この音源は洗足学園大学のネーミングからして1年生を中心に組まれた楽団が演奏していること、音大生なので高校の吹奏楽レベルなら、全国で金賞をとれる高校の主力レベル以上と考えて間違いない。
 また、これはアニメの挿入曲であることから、録音されたものであること、だから、意図してかはたまたわざとでないと、間違いが無いこと。

 それならば、何故「銅」なんだ…

 ということで、探すと、YouTubeに高校生吹奏楽コンクールの金賞の演奏のダイジェストがあったので聞いてみた。
 アニメで北宇治高校が演奏する「三日月の舞」を、リアルに高校生のメンバーで再現された動画もあるのだが、そのコメントは秀逸だった「楽譜はスカスカ演奏激ムズの北宇治高校全国大会出場曲をリアル全国大会金賞メンバーが演奏。」
 そう、凄くテクニカルなんだけれども、先ほどの金賞受賞曲を聴いていると、曲が感動的(良い)なのだ。

 「三日月の舞」はテクニカルだけれども、曲としての驚きは少ない。
 話の構成上、トランペット、オーボエユーフォニアムなどの事件に関係するフレーズを与えるために、つぎはぎしなければならなかったのだろうと思う(そういう制約が見える中での作曲は凄い)。
 だから、全体の楽曲としての印象は劣るのだ。
 アニメの中で、久美子の「コンクールは好きか」という疑問にいろいろな人が回答するのだが、その中に「この曲を選んだところでアウトなどと評価されるのが理不尽」みたいなセリフがあった。
 
 しかし、まさにそれなのだと思うことで納得した。