110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

男女の仲(山本夏彦著)

 本書は文春新書版。

 108円棚にあった本書をちょっと読んでみたらなんだかほっとしたので買った。
 この本は、ほぼ絶筆と言ってよいだろう。

 大正時代に、忠孝は廃れ、西洋の真似をして、日本人はいなくなったと吹聴する著者だが、以前氏の著作を読んだ時の感想とは異なり、ある意味共感してしまった。
 私なりに、今は、相当、人も社会も変わってしまったと思うことしきりで寂しく感じるところだ。
 
 まぁ、還暦もそう遠くない歳になったのだからやむを得ないか…
 ちなみに、最近の日本語が、時代の中心からずれたのだろう、良くわからなくなった。