110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

血圧計を買う

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 先日、母親を掛かりつけの内科に行ったときに「血圧が高いことがある…」なんて話をしたら「じゃ、計ってみましょう」なんて言われて血圧手帳を頂戴したわけだ。
 探せば、家のどこかに血圧計があるはずだが、何故か出てこない。
 というわけで新調したのがこの画像(オムロンHEM-6111)なのだが、調べると、最新のラインナップでは無いようだ。
 ただし、現行品として未だ販売はしている。
 何故、これを選んだのかというと、彼女が多分10年以上使い続けてきたであろう、往年の機械にそっくりだったのだ。
 新調するのだから、最新の機能のものをなんて考えるのも一つの行き方だが、相手が高齢者(今年米寿)の場合は、なるべく、使ったことのあるものに近い機種を選ぶのも一つの選択肢だ。
 何と言っても、新しいのをあてがうと、まず自分で覚えた上でレクチャーしてやらねばならない。
 これは、結構な手間だ。
 そして、もう一つは、自分のイメージと違う機械をあてがうと、なんとなく使わなくなってしまうことになるリスクがある。
 教えている時は、覚えたつもりでも、いざ、自分で使ってみると、上手くいかなかったりするので、ストレスが溜まってしまうのだろう。
 だから、わざと、古臭い形でも馴染みのものを選択したのだ。
 
 でも、最初は動かなかったんだよね。
 それは新品を買ったのに電池入れずに使おうとしたからで、ね、そんなもんだよ。
 その後は、使い方が共通だったようで、体にしみついた要領で使えたようだ、めでたし、めでたし。

 これは、蛇足だけれども、TVのCMで高齢者の親の家のリフォームを「全然OK」みたいなメッセージで伝えるのがあるのだけれども、自分の親が後期高齢者だったら、リフォームはまぁ良いとして、本件の血圧計の事例の様に、親の部屋の状態は今のまま残すことを考えたほうが良いと思う(まぁ、単なる直観だけれどもね)。
 例えば、和室だったのを洋室に変えたりするのは、本当によくよく考えた上で実行したほうが良いということ、そう、新しい局面に対応できないことがあるから、最悪、『大変』なことになる可能性もあるからね。
 (予防は大切だよね)
 彼らは、僕らと違う風景が見えているということを忘れないことだと思うんだ。