110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

致命的な

 ギターは40年以上弾いてきたが右手薬指が上手く動かなくて苦労してきた。
 普通なら、諦めて弾くのを止めてしまえば良かったのだろうけれども、なんとなく弾き続けてきた。
 飽きっぽい自分としては不思議と相性が良かったのか、未練たらしく引きづってきたのかは、どうも、自身でも良くわからない。

 それが、ある教本付属の練習曲集のコメントで解決するかもしれない事態となった。
 それは「a指のアライレでは、指のつけ根からのフォロースルーが必要となります。…」というもので、今までの弾き方ではフォロースルーができなかったので「記述が間違っている」と思っていたのだが、ふと、指のつけ根から動かすとはどういうことかと思ってやってみたら、なんのことはない(懸案の薬指が)動き始めたのだ。
 クラシックギターをしっかり習った人なら、多分、「なんで、フォロースルーできないの?」と却って疑問に思われることだろう。
 そう、それができない方法でずっと弾き続けていたのだ、自分的な解析では、薬指だけは、つけ根の関節ではなく、もっと上の関節(第一関節?第二関節?名称はよくわからないのだが)を使って一生懸命弾いていたのだ。
 だから、薬指が混じるアルペジオを弾くと、異常に指が疲れたり、スピードが上がらなかったり、(弦を弾く)正確性が悪かったりしていたのだ。
 
 今までは、自分の指の仕組みが悪いのだと思っていた。
 だから、練習して少しづつ慣らしていくしかないと思っていた。
 しかし、そうではないらしい、単純に、間違った弾き方を、ご丁寧にも40年以上続けてしまったようなのだ。

 これは致命的なことだよね。
 もしかすると、教室に習いに行けば、すぐに矯正してくれたかもしれないことなんだからね。
 遅まきながら、やっぱり、独学も良いけれども、基礎については先生について習った方が、無駄な時間を過ごさないだけ利口だよね。
 
 あーあ、40年以上か、つくづく馬鹿だよね。
 たぶん、これ、教室に通っている人なら、1年以内でやるレベルだよね。
 あとは、これで本当に右手の動きが良くなるかだよね、今のところ、良さそうだけれどね。