110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

日本の勝機

 対ベルギー戦を省みると、やはり、予選からその根はあったように思う。

 柴崎、香川、乾の先発組と、お定まりの様に、後半途中から変わる、本田、山口の布陣にその根があったように思う。
 これは、日本への賞賛点でもある「ハードワーク」から来るのではないかと思われる、疲労した選手を、なるべく最低限の交代でリフレッシュさせる必要性と、本田を中心に短期間ならば、光を放つ攻撃の2点に期待したものではないかと思う。
 この方法が、的中したのはコロンビア戦だと思うが、反面、予選から露呈していたのだが、交代後は守備力が低下する。

 ベルギー戦のコラムでも指摘されているように、主力と控えの力の差が結構大きかったように思う、特に守備面での低下が大きい。
 今回も、例えば、ロシアがやったように、PK戦まで耐えるつもりならば、いかに消耗しようと柴崎(そして原口)は代えない。
 柴崎の守備は、皆もご存知の通り、日本の弱みでもある、相手側から早いカウンターへの対応が優れている。
 これは、「たられば」だが、後半の交代が無ければ、延長戦までは行けたと思う。
 しかし、残念ながら、延長30分持ちこたえる体力は無い、交代すれば守備力が落ちる。
 奇跡のシナリオは、あの乾の2点目が、後半の25分(理想は30分)くらいに入っていれば、ギリギリ持ちこたえられたかもしれないということだ。
 ベルギーには(立て直す)時間が未だたっぷり残っていたのだ。

 もし、控えとして、柴崎の対には中島翔哉、原口の対に久保裕也がいれば、(これは素人考えであることは勿論だが)もう少し、面白かったのかもしれない。
 この2人はディフェンスも献身的で強かったので残念なところだ、また、そういう意味では、岡崎も良い仕事ができるのだが、体調を崩したようでここも残念なところなのかもしれない。
 そして、武藤のような若手が大化けしていれば…よもや?というところもあったし、その予兆もあったが、起用しきれなかったところはあった(ロシアの躍進の様にはいかなかったね)。

 賛否両論だったが、対ポーランド戦をあのように戦うしかなかったところが、伏線だったのかもしれないね。

 ちなみに、ベルギーの監督・選手が。試合後のコメントで、日本を賞賛しているけれども、あれは「(勝った者の)外交辞令」だからね。