110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

サトウハチロー詩集

 本書は角川春樹事務所ハルキ文庫の中の一冊。

 8月15日は今まで特別の日だと思っていた、でも、良く調べると玉音放送の日ということだけなんだね。
 でも、まぁ、その慣例にのっとってそれらしい本は無いかと思っていたところ、本書に行き当たった。
 
 詩の解釈には、今持って自信なんてこれっぽっちもないし、改めて読んでも全然わからないけれども、あの曲とともに頭の中で鳴ったしまうのだ、1番だけなんだけどね。
赤いリンゴに 唇寄せて
だまって見ている 青い空
リンゴは何んにも いわないけれど
リンゴの気持ちは よくわかる
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ

あの娘良い子だ 気立ての良い子
リンゴによく似た 可愛いい͡娘
誰方(どなた)がいったか うれしい噂
かるいクシャミも 飛んで出る
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ


 流行り歌もまじまじ見ると不思議なものだ。
 でも、当時の状況と交わると得体のしれない効果が生まれるのだろう。
 何もない国土で途方に暮れていた時にこの曲が鳴ったら…うん、少しだけ、わかった気になる。