110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

辻まことの世界

 本書はみすず書房刊行のもの「辻まことの世界」は1977年初版、「続・辻まことの世界」は1978年初版。

 今頃になって読む、Amazonの評価をみてもこの著者の評価は高い、そういう年齢の人が読んでいるからなのかも知れないのだが、一読してみると面白さが分かった。

 人間は基本的に自分で評価する機能を持っているはずなのに、それを、客観的とか具体的とかいう言葉にかまけて、他人の評価を受け入れてしまう傾向が、どうも最近増えているように思う。
 自分で考えるということはどういうことだろうか、そんなことを、面白おかしく示してくれるのが本書のような気がする。
 
 まぁ、そういう生き方の方が楽なんだろうけれども、どうだかねぇ?

 みんな専門家なる人物の見識に従うのは自分の頭脳を使わないだけ経済的で良いのだろうけれども、人間てヤツはそういう風には作られてないような気がするんだよね。
 また、本当の専門家なんて、そんなにたくさんいないはずだよ、まさか、資格持っているから専門家なんていう判断しているんじゃないのかい?