110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

安易に「国民には自助」を呼びかけると…

 「金融庁が審議会でまとめた、国民の老後の資産に関する指針案」については、先のブログで私もコメントしたのだが、ふと思ったことがある。
 ここには「国民には自助」という言葉があり一見何の問題も無いように思う。
 そうだろうか?

 ちなみに、私は独身で子供がいない、そういう人は多いよね?
 そこで「自助」だが、多分、(金融庁の人とか和が大事なんていう政治家は)家族や親族のことを直観的に考えたんだと思うのだが、上記の様に、そういう考え方はあと何年もつかな?
 今も、世代間闘争を煽るような記事が多いので、肉親すら、例えば介護などしないという人も結構いるのではないのか?
 多分、減ることはなさそうだ。

 そのときの「自助」とは何か?

 私が思い浮かべたのは「新興」でなくとも良いのだが「宗教」ではないのか?ということだ。
 天皇制(神道)は宗教ではない(らしい)。

 そして、日本は信教の自由は保障されている。
 年金制度などの制約で国の補助が期待できない層が増えると「自助」という名目で宗教に走るかもしれない。
 これは、宗教団体、そして宗教家にとってとんでもないチャンスになりそうだ。

 そして、その候補として、ふとよぎったのは「イスラム教」だ。
 ISの悪いイメージはあるが、実は、そういう過激派以外は穏健である。
 信者数も多い。
 キリスト教は中絶の問題などありそうだしね。
 仏教は世界的にはマイナーだ。

 そして、この考え方のネタは、佐藤優の本を読んでいて遭遇した「ミシェル・ウエルベックの『服従』」だ、未だ読んでいないのだが、こういう状況になってしまったので、近々に読んでみようと思う。
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 まさか、こんな事を書く日が来るとは?