110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

京アニの事件

 私も絶賛した「響けユーフォニアム」の制作会社の悲劇は言葉にならない。

 たぶん、犯人像については時間とともにマスコミが詳報を出すことだろう。
 
 しかし、私たちは現時点で恐怖しなければならない。

 41歳、どんな生活をしていたのかは不明だが十二分に「大人」のはずが、なんでこんな犯行をしたのか?
 恨みがあるから「殲滅」したかったとでも言うのならば、この犯行の悲惨さを理解できないこともない。
 しかし、本人自体が予想外の火災に逃げ遅れて重体になる、こんな間抜けな犯罪はない。
 少なくとも、自分は、逃げるだけの余力を確保して行うのが普通なのではないのか?

 この犯人は、ガソリンを利用して放火する、というところまでは考えたのだろう、しかし、それがどういう事態になるのかは、まったく考えていなかったと思われる。

 (子供たちに)失礼な言い方をすれば「子供じみている」のだ。

 このところの事件がどうも自分のことだけに目が行ってしまい、それが、相手にどういう影響を与えるのかという、いわゆる「社会性」と言ったものが喪失しているように思う。
 先のコメントで犯罪に使うなんて「包丁」に失礼だと書いたのもそういう意味合いがある、他の自動車に接触して児童の中に車を突っ込ませたりさせたのもつきつめていくと同じ根があるように思うのだ。

 大人が大人でなくなりつつある社会で、子供はどう生きていくのだろうか? 
 
 そういえば、ひきこもりの問題も、社会の中に無理やり投げ込むと病的に反応するような人は隔離しなければならないはずだが、最近は更生の方に論調が言っているようだが、果たして?

 追記:多数の死者は一酸化炭素中毒によるものだということだ、この点からも、この犯人の無計画さが露呈したように思える。
 それとも、この社屋の構造を熟考した上で効果的な方法を考え出したとでも言うのか?
 それならば、天才的(悪魔的)だとも言えるのだが・・・