110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

東京都353名で重症者は84名(±0)、死者は11名、首都圏815名、全国比63%

再び、首都圏の感染者数が他地域に比べ相対的に高い状況が出現した。

これが、ずるずると続くと、オリンピックに悪い影響が出そうだが、この1年ほどの経験からすると、これがなかなか収まらないのだ。

東京オリンピックというのが嫌味になっているようだ。

 

渋沢栄一の大河ドラマ

実は、大河ドラマ見ないことにしているのだが(随分前にやった西郷隆盛の時に「見ない」と決めた)、今年は、渋沢栄一を取り上げるようだと聞いて、ふと思った。

渋沢栄一というと、論語を思い出したのだが、このドラマではどう取り扱うのだろう?

現在の、孝も悌もない世の中に、渋沢を出現させて何を期待しているのだろうか?

まぁ、天の邪鬼のたわごとではある。

 

その人の行動を取り上げるのも良いが、その人の思想を取り上げるのも、それと同じくらいには重要な事のように思うのだ。

米平均寿命、1年縮む

事件が長期化すると様々な判断が可能になってくる、コロナ禍の最中で、感染予防・防止と経済優先の2項対立が激しく争っていたのだが、1年以上経過してみると、結果的に、下手に手を緩めずに感染対策をしていれば、多分、かなり長い期間、自粛措置を軽減できたであろう・・・と思う。

確かに、感染拡大直後の専門家(尾身会長など)の見解は悲観的に見えたが、今となっては、ある程度の確度で正しかったとのだろう。

前にも書いたが、問題の核心をきちんと捕えないといけないようだ。

感染症が流行ったのだから、まずは、感染の拡大を抑えること・・・という「基本」を蔑ろにすることの危険性が改めて分かったわけだ。

追記(2021/2/19)寿命が1.2%縮む(統計的・確率的だが)ということは大きなことの様に思える。

米平均寿命、1年縮む コロナ流行の20年上半期
2/19(金) 4:31配信 AFP=時事
【AFP=時事】米疾病対策センター(CDC)は18日、新型コロナウイルス流行が始まった2020年上半期、米国の平均寿命が1年縮んだことを明らかにした。
 CDCが発表した統計によると、同期の平均寿命は77.8歳で、2019年の78.8歳からちょうど1年縮み、2006年以降で最短となった。最も大きな影響を受けたのがマイノリティー(少数派)で、非ヒスパニック系黒人の寿命は3年、ヒスパニック系の寿命は約2年それぞれ縮んだ。
 米国では現在も新型ウイルスの犠牲者が増え続けており、CDCは今回発表した統計は暫定的なもので、新型コロナウイルス流行の影響や、薬物過剰摂取による死者の増加などの全体像は反映していないと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News 

 

ローカル線の廃線

コロナ禍による決断ということなのだが、実際は、少子高齢化、それに伴う、人口減少国家の抱える問題が、前倒しになって現れたという考え方もありそうだ。

JR西社長「経営悪化でローカル線維持困難」 廃線視野に見直し
2/18(木) 19:31配信 毎日新聞
 JR西日本の長谷川一明社長は18日の定例記者会見で「ローカル線の維持は難しくなっており、今後の在り方について協議していく」と述べ、廃線を視野に入れた見直しに言及した。バスやLRT(次世代型路面電車)への転換などを地元の関係者らと話し合いたいという。対象の路線名は未定として明らかにしなかった。
 新型コロナウイルスの影響で1月の運輸収入は前年同月比43・0%と大幅に減少。コロナ収束後も以前の経営状況に回復するのは困難として、長谷川社長は「構造改革を迫られている。持続可能な地域交通に取り組んでいきたい」と述べた。既に地元で協議会のあるローカル線もあり、「かなりの線区で問題を抱えている。地元に課題を共有してもらいたい」と語った。
 JR西によると、2019年度の輸送密度(1日1キロ当たりの平均通過人員)は12路線22区間が1000人以下だった。最小は芸備線(東城―備後落合)の11人。同社では国鉄民営化の1987年度以降に16線区が廃線となっており、直近は2018年4月1日の三江線(三次―江津)。【高橋昌紀】

 

東京都445名で重症者は84名(-3)で死者は27名、首都圏1014名、全国比66%

減っているように見えても死者数が多いのは、やはり重症者の大量ストックをしてしまったことの結果なのだろうな。

また、全国の数字は落ち着きつつも、首都圏の数字が下げ止まりしているのは、実は、コロナ禍の最中に何度もお目にかかっていることで、オリンピックを5ヶ月後に控えている関係者は気が気でないはずだ。

気候が暖かくなり、そして、ワクチンが幅広く接種されれば、数字的には有利になるのだろうが、一抹の不安は残ることになりそうだ。

まぁ、我が家は数年前からほぼ(コロナ)自粛状態(相当)ではあった。

 

日本残酷物語

多分、鶴見俊輔の影響だったと思う、この本を探しはじめて、平凡社ライブラリー版を3冊ほど手に入れていた。

ところが、今日、BookOffに行くとオリジナルの7冊があるではないか?

先行で買った3冊のことや、かなりの重量を家まで持ち帰らないといけないことなど、瞬間的に忘れて、入手した。

もう、東京23区内に、古本をきちんと評価できる人が希少になったというわけだ。

ある意味やりやすい世の中になったな。

「教養」という言葉が実質的に、そして実践的に死語となったようだ。

約束手形利用26年までに廃止へ

約束手形利用26年までに廃止へ 下請けの資金繰りを改善
2/17(水) 18:44配信 共同通信
 企業が取引の決済に使う約束手形について、政府が2026年までの利用廃止を目指す方針を固めたことが17日、分かった。大企業にインターネットの活用を含めた振り込みなどへの移行を促し、下請け企業の資金繰り改善を狙う。利用する産業界や金融機関に対し、廃止に向けた計画を今夏をめどに策定するよう要請する。
 約束手形は、商品やサービスを受け取る人が一定の期日までに代金の支払いを約束する証書。
 20年の全国の手形交換高は134兆2535億円で、ピークの1990年から97%減少した。 

資金繰りの改善につながるかどうかはよくわからないのだが、日本も遅ればせながら、何か、やむにやまれぬ衝動に突き動かされるように、以前は普通だった制度(慣習?)が改められきている。

このような時代の変化については、正直、いささか寂しいような気もするのだが、これはこれで、今までの旧習を乗り越えて良い方向に行けば良いと思う。