110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-01-14から1日間の記事一覧

時間論(中島義道著)

本書はちくま学芸文庫への書き下ろし2002年刊行、以前、中島氏の氏「カントの時間論」を紹介したが、本書もカントの時間論を核として、ベルクソン、大森荘蔵の時間論を批判しながら、独自の時間論を展開する。 この中で展開される「過去中心主義」については…

レトリックの記号論(佐藤信夫著)

本書は1985年に「レトリックを少々」という書名で新潮社から刊行されたものを、表題の様に改題されて講談社学術文庫版(1993年)で刊行されたものを読んだ。 佐藤氏の、レトリックシリーズは、読むとためになる、読後に、小説などのテクストを読むと、今まで…