110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-10-20から1日間の記事一覧

文化と両義性(山口昌男著)

本書は岩波書店1975年刊行のもの、現在は岩波現代文庫版で読める。 文化というものは人間の創り出したもので、そこには、両義性が存在する、という問題意識からはじまる。 それは、言葉の持つ多義性であったり、自然の無限性に対する、人間の有限性であった…

毎日の言葉(柳田国男著)

本書は新潮文庫版で読む。 日本語は難しい、本書は昭和21年(1946)に刊行されたもの、終戦直後によくもまあ出版できたものだと感嘆してしまう。 主題の「毎日の言葉」には、日本語をいくつか取り上げて、その意味や成立などの解説とコメントをしていくとい…