110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-12-31から1日間の記事一覧

檸檬(れもん・・・梶井基次郎著)

私は新潮文庫版を読む、今年の最後に本書が出せるのは嬉しい。 ただし、本書は梶井氏の作品20編を集めたもの、その中でも表題作「檸檬」は秀逸である。 「檸檬」は、本当に短い小編だから、立ち読みしても良いのではないかと思う。 そして、得した気分になっ…

時間と存在(大森荘蔵著)

本書は青土社刊行のもの。 「時間と自我」という大森氏の著作は、良く古本屋でお目にかかるのだが、本書はなかなか発見するのに苦労した。 さて、本書でも哲学や自然科学の根本的な見方について批判している。 それは、ゼノンのパラドックスに関わる「点時刻…