110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-12-19から1日間の記事一覧

ノーベル賞経済学者の大罪(ディアドラ・N・マクロスキー著)

本書は2002年筑摩書房刊行のもの、私は増補版2009年初版のちくま学術文庫版を読む。 ここで著者は、経済学者が犯している三つの罪を告発している。 それは、 1.「存在」証明という非科学的な研究が、化学や歴史学といった分野での本物の科学者が関心を寄せる…

なぜ、すべてがすでに消滅しなかったのか(ジャン・ボードリヤール著)

本書は2009年筑摩書房刊行のもの・・・珍しく、古書ではなく新書で入手した本だ。 消滅とは、訳注にあるのだが、姿を消す、見えなくなるという意味の動詞「disparaitre」の名詞形で、物理的かつ不可逆的に存在しなくなることではないので、消耗や絶滅、根絶とは…