なぜ、すべてがすでに消滅しなかったのか(ジャン・ボードリヤール著)
本書は2009年筑摩書房刊行のもの・・・珍しく、古書ではなく新書で入手した本だ。
消滅とは、訳注にあるのだが、姿を消す、見えなくなるという意味の動詞「disparaitre」の名詞形で、物理的かつ不可逆的に存在しなくなることではないので、消耗や絶滅、根絶とは意味が異なるということだ。
本書には直接関係が無い話だが、世の中の「数」というものには無理数の方が多いという話を聞いたことがある、すなわち、その数字を書き表すことが不可能な数字だ(終わりがないのだ)。
だから、そういう数字は利用しづらいので、近似したりして、有理数だけを利用しても、その数は無限にあるので、そうそう困るわけではない。
だから、現実に人間が考え出すものは、そういう数えられる数字で成立する。
そうすると、無理数の部分が世の中から見えないことにすると、私たちの存在は、どの程度透けているのだろうか・・・・半分だろうか、1/3だろうか?
そのような、透けているはずの「0と1」という数字だけで構成されている「ファイナルファンタジー13」のCMを見て、ここまできたのかという感慨とともに、改めて、どこまでが現実と呼べる時代になるのだろうかと、感慨深く思ってしまった。
また、何故インフレが良くて、デフレはだめなのだろう?
その、2項対立によるバランスというものが、なくなってしまったのではないか?
現在は、そういう世の中になってしまったと思い、それに、いわくいい難い「不安」を感じてしまう人・・・本書はそういう人向けの本なのではないか。
すなわち、私向けの本なのだ・・・・ただし、小冊子の割には難しい。
消滅とは、訳注にあるのだが、姿を消す、見えなくなるという意味の動詞「disparaitre」の名詞形で、物理的かつ不可逆的に存在しなくなることではないので、消耗や絶滅、根絶とは意味が異なるということだ。
本書には直接関係が無い話だが、世の中の「数」というものには無理数の方が多いという話を聞いたことがある、すなわち、その数字を書き表すことが不可能な数字だ(終わりがないのだ)。
だから、そういう数字は利用しづらいので、近似したりして、有理数だけを利用しても、その数は無限にあるので、そうそう困るわけではない。
だから、現実に人間が考え出すものは、そういう数えられる数字で成立する。
そうすると、無理数の部分が世の中から見えないことにすると、私たちの存在は、どの程度透けているのだろうか・・・・半分だろうか、1/3だろうか?
そのような、透けているはずの「0と1」という数字だけで構成されている「ファイナルファンタジー13」のCMを見て、ここまできたのかという感慨とともに、改めて、どこまでが現実と呼べる時代になるのだろうかと、感慨深く思ってしまった。
また、何故インフレが良くて、デフレはだめなのだろう?
その、2項対立によるバランスというものが、なくなってしまったのではないか?
現在は、そういう世の中になってしまったと思い、それに、いわくいい難い「不安」を感じてしまう人・・・本書はそういう人向けの本なのではないか。
すなわち、私向けの本なのだ・・・・ただし、小冊子の割には難しい。