110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

死因事典(東嶋和子著)

 書名がショッキングだなぁ。
 ただし、これは(講談社ブルーバックスの真面目な本です。
 発行が、2000年なので、少し資料的に古いかなと思いつつも、先日、テレビで似たような内容の番組をやっていました。
 
 さて、本書の中では、特に「この記述」が気になりました。
 小、中、高校生の自殺についての記述ですが、
「各都道府県の教育委員会が報告した原因を見ると、・・・このうち、いじめをおもな原因としたのは一件だけだった。原因を「その他」に区分している件数は六二%に達していて、大半は動機を特定できていない。」

 すなわち、もとのデータの確実性が低いと、文章全体の「精度」が落ちるわけです。
 しかし、本の内容に関するのデータを、全て検証する時間は(現実的に)無いのです。