110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

現象学入門(竹田青嗣著)

 フッサール現象学についての入門書、哲学系の本は(私にとって)いろいろ難解な言葉がでてくるが、本書では、それらについても丁寧に解説されていて、判りやすい(判った気になる?)本だ。
 現象学に関する偏見や誤解についても解説されている。
 その中で、一度、棚上げした「ポストモダン」の話題が出てきた、実際は「ポストモダン」に限らずもう少し根が深い(考えなければそれで済むという人もいるでしょう)問題に行き着いた。
 それは、「ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学」という著作の中で指摘されている「主観ー客観」問題だ。
 少し、自分なりに(解答は出ないだろうが)考えて見たいと思う。

 以前「フーコー」を読みたいなどと書いたが、何か、志向性の矛盾が出てきているなぁ・・・(最近)思っている。